診察では、正面を見たときのまぶたの高さと、上げ下げする筋肉の働きを分けて確認します。まぶたが低い位置にあっても、筋肉自体の力が弱いとは限りません。腱膜から力が伝わりにくい場合と、筋肉の働きが低下している場合では、治療の考え方が変わります。
眉を上げて開きにくさを補っていないか、皮膚がかぶさっていないか、目を無理なく閉じられるかも確認します。症状に応じて、目の動き、瞳孔、乾燥などの状態を調べることもあります。
鏡で黒目の見える範囲を比べるだけでは、これらの違いは判断できません。自宅で細かい数値を測って診断するのではなく、困っている変化を医師に伝えましょう。
目の開きに左右差があるのはなぜ?片目の眼瞼下垂を眼形成外科が解説
「写真を撮ると片目だけ小さく見える」「以前より片方のまぶたが開きにくい」。目の開きの左右差が気になっても、どちらの目に、何が起きているのかは自分では判断しにくいものです。
原因には、まぶたが下がる眼瞼下垂〈がんけんかすい〉のほか、皮膚や眉の位置、腫れなどがあります。片目だけに見えても、左右のまぶたの働きが関係している場合があるため、診察では両眼を確認します。
なお、急にまぶたが下がったり、物が二重に見えたりした場合や、強い頭痛や瞳孔の変化、手足の麻痺などを伴う場合は、通常の予約を待たず救急受診が必要です。
この記事では、左右差が生じる理由と、片側・両側の治療を考える際のポイントを解説します。
オキュロフェイシャルクリニック福岡の眼瞼下垂診療の特徴
- グループ年間12,000件以上の眼形成手術実績
- 眼形成領域の専門医が、まぶたの状態と原因に応じて、術式や切開部位を選択
- 他院で受けた眼瞼下垂手術・二重手術などの修正手術に対応
- 両眼の状態を確認し、左右の開きと形のバランスを考えます
オキュロフェイシャルクリニック福岡 院長
菊地 良
眼形成眼窩外科は専門医が少なく、診療体系も十分に確立されていない分野です。私は鹿嶋友敬先生に師事し、これまで5,000件以上の手術を執刀してきました。国内外の学会で知識をアップデートし、亀田総合病院では眼形成外来の立ち上げにも携わってきました。この度、福岡にて診療を開始し、九州エリアにおける専門医療の発展と、患者様一人ひとりに寄り添った最善の治療を提供してまいります。
最後の砦である自負があるからこそ、最初に当院のドアを叩いていただきたい。
目元の専門医による診察をご希望の方へ
グループ年間1万2,000件以上の美容的眼形成手術の実績を持つ眼形成専門のリードクリニックとして、
機能と見た目の両立を目指した治療をご提案します。まずはご相談ください。
目の開きに左右差が出る主な原因

目が小さく見える理由は一つではありません。まぶたの縁が下がっているのか、皮膚がかぶさっているのかなど、見え方の違いを分けて考えます。
片目に強く現れる眼瞼下垂
眼瞼下垂は、上まぶたが十分に上がらず、まぶたの縁が通常より低い位置になる状態です。片目だけに起こる場合も、両目に起こりながら片側が強く下がる場合もあります。
まぶたを上げる筋肉の力は、挙筋腱膜〈きょきんけんまく〉という膜状の組織を通じて伝わります。加齢などによってこの部分がゆるむと、筋肉が動いていてもまぶたが上がりにくくなります。長年のコンタクトレンズ使用が関係することもありますが、使用歴だけで原因は決まりません。
生まれつき筋肉の働きが弱い先天性の眼瞼下垂もあります。「最近気づいた」ことと「最近発症した」ことは同じではないため、以前の写真や子どもの頃の様子も診断の参考になります。
皮膚・眉・二重の形による見え方の違い
まぶた自体は開いていても、余った皮膚がかぶさると、目が小さく見えたり上方が見づらくなったりします。眉の下がり方や二重の線の違いも、左右の印象に関係します。皮膚のたるみと眼瞼下垂が同時に存在する場合もあります。
| 違いがある部分 | 診察で確認すること |
| まぶたの縁 | 正面を見たときの位置、上げる力に左右差があるか |
| 皮膚・眉 | 皮膚のかぶさり、眉の位置が開き方に影響しているか |
| 二重の線 | 線の位置や重なり方が、目の印象を変えていないか |
反対に、大きく見える側のまぶたが上がりすぎていることもあります。小さい側だけを基準にせず、両眼を見比べることが大切です。
腫れや神経・筋肉の働きに関わる病気
炎症などで片側のまぶたが腫れると、開き方に差が出ることがあります。また、まぶたを動かす神経や、神経から筋肉へ情報を伝える仕組みの異常も、眼瞼下垂の原因になります。
例えば、動眼神経麻痺〈どうがんしんけいまひ〉では、まぶたの下垂に加えて目の動きや瞳孔〈どうこう〉に異常が生じる場合があります。重症筋無力症〈じゅうしょうきんむりょくしょう〉では、まぶたの開きが時間帯や疲労によって変化したり、物が二重に見える複視〈ふくし〉を伴ったりします。
ただし、これらの症状だけで病名は決められません。手術を考える前に、原因に応じた検査や治療が必要かを確認します。
片目だけの症状でも両眼を診察する理由

左右のまぶたは、完全に独立して動いているわけではありません。気になる側だけでなく、反対側の高さや動きも調べることで、治療後の変化まで考えやすくなります。
眼瞼下垂の治療は片目だけでもできる?

医学的には片側を治療する場合もありますが、目立つ側だけを見て決めるものではありません。当院では、左右の連動や開きのバランスを考え、基本的に両眼へアプローチします。
片側か両側かは診察結果と希望から検討する
「困っているのは片目だけなので、そこだけ治せばよい」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、見た目の差と、左右それぞれのまぶたの状態は必ずしも一致しません。
当院の眼瞼下垂治療では、片側の症状が強い場合も両眼の状態を確認し、基本的に両眼へアプローチする方針です。下垂の程度だけでなく、左右の動きや連動、皮膚・眉の位置も踏まえて治療を考えます。
一方、すべての眼瞼下垂に両側手術が医学的に必須という意味ではありません。原因や目の状態によっては、手術以外の治療や経過観察を検討する場合もあります。診察では、見え方と外観のどちらに困っているかを伝え、ご自身に提案される治療の目的と範囲を確認してください。
片側の治療後に反対側が下がることがある
片側のまぶたが上がるようになると、それまで目を開けるために働いていた力のかかり方が変わり、反対側の下垂が目立つ場合があります。手術していない側が下がったように見えても、必ずしも新しく組織が傷ついたということではありません。
片側の眼瞼下垂手術後に対側の高さが変わったことは研究でも報告されています。ただし、変化の大きさや、追加治療が必要になるかは人によって異なります。術前に反応が乏しかった場合も、変化が起きないとは言い切れません。
こうした可能性を踏まえて、術前から両眼の状態と治療計画を共有しておくことが大切です。術後に気になる変化が出た場合は、自己判断せず執刀医へ相談してください。
左右差の改善目標と治療の限界を共有する
まぶたの開きが改善しても、二重幅や皮膚・眉の形まで完全に左右同じになるとは限りません。治療では、開きやすさと目の閉じやすさを両立させながら、どこまでの変化を目指せるかを考えます。
「上の方が見づらい」「写真での左右差が気になる」「二重の線はできるだけ変えたくない」など、希望を具体的に伝えましょう。手術には、腫れ・内出血、左右差、開きすぎ・開き不足、乾燥や閉じにくさなどのリスクがあります。
術直後の腫れが仕上がりに影響することもありますが、強い痛みや見え方の異常まで経過観察でよいとは限りません。治療前に、回復の見通しと術後の相談方法も確認しておくと安心です。
左右差が気になったときの受診の目安

受診を急ぐかどうかは、左右差の大きさだけでは決まりません。変化の速さや、一緒に起きている症状も確認する必要があります。
強い頭痛や瞳孔の大きさの変化を伴う場合は、速やかに救急外来を受診してください。手足の麻痺や言葉の出にくさが急に現れた場合は、119番へ連絡してください。まぶたの症状に新たな息苦しさや飲み込みにくさが加わった場合も緊急の相談が必要です。強い呼吸困難がある場合は119番へ連絡してください。
通常のまぶたの手術相談を予約して待つ状況とは分けて考えましょう。
目の開きの左右差・片目の眼瞼下垂に関するよくある質問
A.あります。ただし、両側に下垂がありながら、片側だけに強く現れている場合もあります。反対側がよく開いて見えても、その見た目だけで正常とは判断できません。当院では両眼を評価し、基本的に両眼へのアプローチを考えます。
A. 利き目や寝る向きだけで、左右差や眼瞼下垂の原因を判断することはできません。反対向きに寝れば治る、利き目を変えれば改善するなどと考えて受診を先延ばしにせず、変化が続く場合はまぶたの位置や働きを確認しましょう。
A. 片側の治療後に反対側の下垂が目立つことはありますが、全員に追加手術が必要になるわけではありません。当院ではこうした連動も考慮し、基本的に両眼へアプローチします。具体的な治療範囲と、その理由を診察時にご説明します。
A.腱膜のゆるみなどによる眼瞼下垂を、マッサージで治せるとはいえません。左右差にはさまざまな原因があり、強くこする行為は避けてください。腫れや目の不調がある場合も、原因を調べたうえで適切な対処を選ぶことが大切です。
A. 自己判断で様子を見続けず、眼科で視力の発達への影響を確認してください。まぶたの下垂に加え、乱視や斜視などの状態も踏まえて対応を考えます。全員にすぐ手術が必要という意味ではありませんが、治療や経過観察の時期は診察で判断します。
目の開きの左右差は、両眼の状態を確認して考えましょう
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※ 東京・大阪・京都・千葉・新前橋の5院、2025年1年間での症例対応件数
目の開きに左右差があっても、片側の眼瞼下垂とは限りません。皮膚や眉の位置、腫れ、神経や筋肉の働きなど、原因によって対応が変わります。片目だけが気になる場合も、両眼の状態を調べることが大切です。
当院は眼瞼下垂に対し、基本的に両眼へアプローチし、目の開きと左右のバランスを踏まえて治療を考えます。見えづらさと外観の希望を共有し、治療で期待できることと限界をご説明します。
左右差が続いている方は、まず原因の確認からご相談ください。急な下垂や複視、強い頭痛などを伴う場合は、通常予約を待たず、症状に応じた医療機関を受診してください。
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