「年齢のせいだろうか」「コンタクトを長く使ってきたからだろうか」
鏡や写真でまぶたが下がってきたと気づいたとき、多くの方がまず原因を考えます。ただ、ひと口に「下がる」といっても、まぶたの縁そのものが下がる眼瞼下垂(がんけんかすい)、余った皮膚がかぶさる状態、眉の位置が下がる状態では、起きている変化も原因も異なります。
なお、数日のうちに急に下がった場合は、年齢や生活習慣で説明せず、速やかに受診してください。強い頭痛やものが二重に見える症状、瞳孔の大きさの左右差などを伴うときは、救急受診の対象です。
この記事では、まぶたが下がるときに何が変化しているのかを3つに分けて整理し、加齢やコンタクトレンズとの関係、病気が隠れている場合のサイン、受診前に整理しておきたいことを福岡の眼形成外科が解説します。
オキュロフェイシャルクリニック福岡の眼瞼下垂診療の特徴
- グループ年間12,000件以上の眼形成手術実績
- まぶたの状態と原因に応じて、術式や切開部位を選択
- 他院で受けた眼瞼下垂手術・二重手術などの修正手術に対応
オキュロフェイシャルクリニック福岡 院長
菊地 良
眼形成眼窩外科は専門医が少なく、診療体系も十分に確立されていない分野です。私は鹿嶋友敬先生に師事し、これまで5,000件以上の手術を執刀してきました。国内外の学会で知識をアップデートし、亀田総合病院では眼形成外来の立ち上げにも携わってきました。この度、福岡にて診療を開始し、九州エリアにおける専門医療の発展と、患者様一人ひとりに寄り添った最善の治療を提供してまいります。
最後の砦である自負があるからこそ、最初に当院のドアを叩いていただきたい。
目元の専門医による診察をご希望の方へ
グループ年間1万2,000件以上の美容的眼形成手術の実績を持つ眼形成専門のリードクリニックとして、
機能と見た目の両立を目指した治療をご提案します。まずはご相談ください。
「まぶたが下がってきた」とき、何が変化している?
まぶたが下がって見えるとき、変化している場所は主に3つあります。まぶたの縁(まつ毛の生え際)、上まぶたの皮膚、そして眉です。どこが変化しているかで、原因も対処も変わります。
まぶたの縁が下がる眼瞼下垂
眼瞼下垂は、まぶたの縁が十分に上がらず、黒目の上の部分に縁がかかる状態です。上まぶたは、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋〈がんけんきょきん〉)の力が、腱膜(けんまく)という薄い膜を通じてまぶたの縁の土台に伝わることで開きます。成人で多いのは、この腱膜がゆるんだり、土台から外れかけたりして、筋肉の力が縁まで届きにくくなるタイプです。筋肉そのものが弱っているのではない場合が多く、「筋力の問題」と単純に考えないほうが正確です。
縁が下がると、目の開きが小さくなるだけでなく、二重の幅が広くなる、三重まぶたになる、眠そうに見えると言われる、といった変化が相談のきっかけになることがあります。
皮膚がかぶさる・眉が下がる場合
まぶたの縁は上がっているのに、余った皮膚が縁を越えてかぶさり、まつ毛に乗るように見える状態を眼瞼皮膚弛緩症(がんけんひふしかんしょう)といいます。
また、眉そのものが下がって上まぶたを押し下げ、眉と目の距離が近くなる状態を眉毛下垂(びもうかすい)と呼びます。いずれも見た目は「下がった」印象になりますが、まぶたの縁の位置は保たれています。
| 変化している場所 | 状態の名称 | 主な見え方 |
| まぶたの縁 | 眼瞼下垂 | 縁が黒目の上にかかる。二重の幅が広がる・三重になることがある |
| 上まぶたの皮膚 | 眼瞼皮膚弛緩症 | 縁は上がっているが、余った皮膚がかぶさり、まつ毛に乗るように見える |
| 眉 | 眉毛下垂 | 眉の位置が下がり、眉と目の距離が近い。上まぶたが押し下げられて見える |
実際には、加齢とともに縁の下垂と皮膚のたるみが同時に起こることが多く、皮膚がかぶさっていると縁の位置を正確に確認できません。この図と表は、位置関係を理解するためのもので、どの状態かを自分で判定するためのものではありません。
加齢・コンタクトなどでまぶたが下がる理由
まぶたの縁が下がる眼瞼下垂のうち、成人で最も多いのは腱膜のゆるみによるものです。その背景には、年齢による変化のほか、日々の習慣が関わっていることがあります。ただし、年齢や装用歴だけで原因を決めつけることはできません。
加齢による腱膜のゆるみと皮膚のたるみ
年齢を重ねると、筋肉の力を伝える腱膜が伸びたりゆるんだりして、まぶたの縁まで力が届きにくくなります。これが加齢による眼瞼下垂の基本的な仕組みで、筋肉の力自体は保たれていることが多いのが特徴です。同時に、皮膚の弾力が低下して余った皮膚がかぶさり、眉の位置も下がりやすくなるため、縁・皮膚・眉の変化が重なって「下がった」印象が強まります。
「何歳から必ず起こる」という年齢の基準はありません。変化が始まる時期や進み方には個人差があり、同じ年齢でもほとんど変化がない方もいれば、早くから目の開きにくさを感じる方もいます。年齢だけで「仕方がない」と判断せず、見えにくさや疲れを伴う場合は原因を確かめましょう。
コンタクトレンズの長期使用との関係
ハードコンタクトレンズを長年使用している方に、眼瞼下垂が見られることが知られています。レンズの着脱でまぶたを引っ張る動作や、まばたきのたびにレンズの縁がまぶたの裏側に当たることが、腱膜への負担として積み重なると考えられていますが、仕組みには不明な点も残っており、長期使用者に必ず起こるわけではありません。
ソフトコンタクトレンズなら起こらない、装用をやめれば元に戻る、とも言い切れません。ソフトレンズでも長期の装用や強い着脱動作は負担になり得ます。一方、すでにゆるんだ腱膜が、装用をやめただけで元に戻るわけではありません。コンタクトレンズの種類や使用年数は診察の重要な手がかりになるため、受診時に伝えてください。
目をこする習慣・外傷・目の手術との関係
花粉症やアトピー性皮膚炎で目をこする習慣、アイメイクやアイプチなどで日常的にまぶたを引っ張る動作も、腱膜への負担になるといわれています。また、まぶたの外傷や、白内障手術など目の手術のあとに眼瞼下垂が起こることもあります。
ただし、こうした既往があるだけで原因と断定することはできません。複数の要因が重なっていることも多いため、診察では習慣・外傷・手術歴をそのまま伝え、総合的に判断してもらうことが大切です。目をこする習慣がある場合は、かゆみの原因(アレルギーや乾燥)への対処も含めて相談しましょう。処方されている薬を自己判断で中止せず、使用歴を医師に伝えてください。
病気や生まれつきの特徴が関係することもある
まぶたの下がりは、加齢や習慣だけで説明できるとは限りません。神経や筋肉の病気、生まれつきの特徴が関係していることもあります。日常的な原因だけで片づけないために、知っておきたいサインを整理します。
神経の病気:急な下垂や複視に注意する
まぶたを動かす神経(動眼神経)の麻痺や、ホルネル症候群と呼ばれる状態では、まぶたの下がりとともに、目の動きや瞳孔の大きさに変化が出ることがあります。脳の血管の病気が背景にある場合もあるため、数日のうちに急にまぶたが下がった、ものが二重に見えるようになったという場合は、通常の予約を待たず速やかに受診してください。
強い頭痛、瞳孔の大きさの左右差、手足の麻痺やしびれ、ろれつが回らないといった症状が加わった場合は救急受診の対象です。病名を自分で判定する必要はなく、「急な変化がある」こと自体を受診の理由にしてください。「まぶたの症状だから眼科へ」とこだわらず、救急外来を含めて最も早く診てもらえる医療機関を優先してください。
神経と筋肉の連絡に関わる病気:日内変動や脱力も手がかり
重症筋無力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)は、神経から筋肉への情報の伝達が障害される病気で、まぶたの下がりや複視から始まることが多く、片目だけに出ることもあります。朝は軽く、午後から夕方にかけて悪化するという日内変動や、疲れると症状が強くなる点が、加齢による下垂との大きな違いです。
目の症状のほかに、飲み込みにくさ、ろれつの回りにくさ、手足や首の力の入りにくさが出ることもあります。診断には血液検査や神経の検査が必要で、脳神経内科が専門です。新たに息苦しさや飲み込みにくさが出た場合は、通常の予約を待たず急いで医療機関を受診し、強い呼吸困難があるときは救急車を呼んでください。
子どもの頃から下がっている先天性眼瞼下垂
生まれつきまぶたを持ち上げる筋肉の発達が不十分で、幼い頃からまぶたが下がっている状態を先天性眼瞼下垂といいます。子どもでは、まぶたが黒目を覆うことで視力の発達に影響する可能性があるため、視機能への影響を評価したうえで治療の時期を判断します。
大人になってから「昔から片方だけ目が小さい」と気づく方もおり、後天性の下垂とは原因も治療の考え方も異なります。遺伝の有無や手術の年齢を一律に決めることはできないため、詳しくは先天性眼瞼下垂の記事で解説しています。
原因を調べるために受診前に整理しておくこと
原因を自分で診断する必要はありませんが、診察を助ける情報を整理しておくと、原因の見極めがスムーズになります。ここでは、受診前にメモしておきたいことと、診察で何を確認するかを紹介します。
Check
1
いつから・左右差・変動・使用歴をメモする
整理しておきたいのは、いつ頃から下がってきたか、片目か両目か、時間帯や日によって程度が変わるか、コンタクトレンズの種類と使用年数、目の手術や外傷の有無、服用中の薬の5点です。数年前の写真があれば、変化を客観的に伝える材料になります。お薬手帳や、ほかの医療機関の検査結果があれば持参してください。
急に下がったか、ゆっくり進んだかは原因を考えるうえで大切な手がかりですが、急な変化でなければ安全という意味ではありません。ゆっくり進む下がりでも、見えにくさや疲れを伴うなら原因を確認する価値があります。
Check
2
診察で原因を確認し、治療の必要性を判断する
診察では、正面を向いたときにまぶたの縁が黒目のどの位置にあるか(MRD-1)、眉を押さえた状態でまぶたがどれだけ動くか(挙筋機能)を測り、皮膚のかぶさりや眉の位置、目の表面の状態を確認します。神経や筋肉の病気が疑われる場合には、血液検査や画像検査、脳神経内科など専門の診療科への紹介をご案内することがあります。
病気が原因であればその治療が先になり、腱膜のゆるみによる眼瞼下垂であれば、程度や生活への支障、ご希望に応じて治療を検討します。当院では、診断の前にセルフケアや手術へ誘導することはなく、「原因」「治療が必要かどうか」「必要な場合の選択肢」を整理してお伝えします。治療法の種類と選び方、受診先の考え方は、それぞれの記事で詳しく解説しています。
まぶたが下がる原因についてよくある質問
Q
1. 若くてもまぶたが下がることはありますか?
A
A. あります。年齢だけで眼瞼下垂を除外することはできません。若い方では、先天性の特徴、ハードコンタクトレンズの長期使用、目をこする習慣、神経や筋肉の病気などが関係していることがあります。片目だけ、あるいは急に下がった場合は、年齢にかかわらず診察で原因を確認してください。
A
A. 片側だけという理由で原因は決まりません。加齢による変化が左右で差をもって進むこともあれば、先天性の特徴やコンタクトレンズの使い方の差、神経や筋肉の病気が関係することもあります。急に片目が下がった、ものが二重に見える場合は速やかに受診してください。
Q
3. ソフトコンタクトなら眼瞼下垂を防げますか?
A
A. ハードレンズに比べて報告は少ないものの、ソフトレンズでも長期の装用や強い着脱動作はまぶたへの負担になり得るため、予防を保証することはできません。レンズの種類を変えれば安心、とは言い切れないということです。装用時間や着脱の方法、レンズの管理については、処方を受けている眼科で相談してください。
A
A.すでにゆるんだ腱膜が、装用をやめただけで元の状態に戻るとは限りません。症状が軽い段階では進行をゆるやかにできる可能性はありますが、戻るかどうかは組織の状態によって異なります。やめるべきかどうかも含めて、見えにくさや疲れが続く場合は診察で現在の状態を確認しましょう。
Q
5. 原因を知るためだけに受診してもよいですか?
A
A.はい。当院では、まずまぶたの縁・皮膚・眉のどこが変化しているかと、その原因を診察で確かめ、治療が必要かどうかをご説明します。治療を決めていなくても受診でき、治療を急がせることはありません。紹介状がなくても受診でき、WEBやLINEからご予約いただけます。
まぶたの縁・皮膚・眉のどこが変化したかを診察で確かめる
眼形成領域のリードクリニックとして、
眼形成を、日本のインフラに
年間1万2,000件以上の
美容的眼形成手術の実績
日本全国に6院
グループ医院を展開
大学病院含む
1,281機関から紹介実績
※ 東京・大阪・京都・千葉・新前橋の5院、2025年1年間での症例対応件数
まぶたが下がって見えるとき、変化しているのは縁・皮膚・眉のいずれか、あるいはその組み合わせです。成人で多いのは腱膜のゆるみによる眼瞼下垂で、加齢のほか、ハードコンタクトレンズの長期使用や目をこする習慣が関わることがあります。ただし、年齢や装用歴だけで原因を決めることはできず、神経や筋肉の病気、先天性の特徴が関係している場合もあります。
急に下がった、ものが二重に見える、時間帯で大きく変わるといった変化があるときは、通常の予約を待たず早めに受診してください。
当院は眼科専門医が在籍する眼形成外科として、まぶたの縁・皮膚・眉のどこが変化しているかを診察で確かめ、原因と治療の必要性をご説明しています。原因を知るためだけのご相談も歓迎しています。
眼形成眼窩外科は国内の専門医が非常に少なく、診療体系が確立されていない分野です。私は鹿嶋友敬先生に師事し、これまで5,000件以上の手術を執刀してまいりました。国内外の学会で常に最新の知識をアップデートし、2021年には亀田総合病院で眼形成外来を設立するなど、一貫して専門医療の普及に尽力してきました。
この度、福岡の地で新たな一歩を踏み出します。九州の眼形成領域をリードし、地域の皆さまに親身に寄り添いながら、オーダーメイドな最善の医療を提供してまいります。