「赤ちゃんの片方のまぶたが下がっている」「成長すれば自然に開くのだろうか」
お子さまの目元の違いに気づき、受診や手術の時期に迷う保護者の方もいらっしゃるでしょう。
眼瞼下垂〈がんけんかすい〉は、上まぶたが十分に上がらない状態です。子どもでは、見た目に加えて「視力が順調に育っているか」を確認する必要があります。すべてのお子さまにすぐ手術が必要なわけではありませんが、受診せずに様子を見ると、弱視につながる問題を見逃すことがあります。
この記事では、家庭で気づけるサイン、弱視との関係、経過観察と手術を選ぶ考え方を整理します。
オキュロフェイシャルクリニック福岡の眼瞼下垂診療の特徴
- 眼形成手術を年間12,000件実施しているクリニック
- 開きにくさ、皮膚のたるみ、希望する形を踏まえて治療方法を選択
- 眼形成領域を専門とする医師が機能と見た目の両側面から治療
- お子さまの全身麻酔・日帰り手術に対応しています
- 視力の発達への影響を踏まえ、手術の必要性と時期を検討
オキュロフェイシャルクリニック福岡 院長
菊地 良
眼形成眼窩外科は専門医が少なく、診療体系も十分に確立されていない分野です。私は鹿嶋友敬先生に師事し、これまで5,000件以上の手術を執刀してきました。国内外の学会で知識をアップデートし、亀田総合病院では眼形成外来の立ち上げにも携わってきました。この度、福岡にて診療を開始し、九州エリアにおける専門医療の発展と、患者様一人ひとりに寄り添った最善の治療を提供してまいります。
最後の砦である自負があるからこそ、最初に当院のドアを叩いていただきたい。
目元の専門医による診察をご希望の方へ
グループ年間1万2,000件以上の美容的眼形成手術の実績を持つ眼形成専門のリードクリニックとして、
機能と見た目の両立を目指した治療をご提案します。まずはご相談ください。
赤ちゃん・子どもの眼瞼下垂で見られるサイン
子どもは、目が見えにくくても言葉で伝えられないことがあります。まぶたの高さだけでなく、物を見るときの姿勢や、以前からの変化も診察の手がかりになります。
1
生まれたときから片目または両目のまぶたが下がっている
生まれつき上まぶたを持ち上げる筋肉の働きが弱い場合、先天性眼瞼下垂〈せんてんせいがんけんかすい〉と呼ばれます。片目だけに起こることも、両目に起こることもあり、左右の程度が同じとは限りません。
「片方の目が小さく見える」「眠くないときもまぶたが低い」といった様子から気づくことがあります。ただし、二重の形や皮膚のかぶさりによる見え方の違いもあるため、写真だけで眼瞼下垂と決めることはできません。
出生時や少し前の写真があれば、今との違いを医師に伝える材料になります。原因や先天性の病態は、先天性眼瞼下垂の解説でも紹介しています。
2
あごを上げる・眉を上げるなど見やすくする姿勢がある
まぶたが視線を遮ると、その下から物を見ようとして、あごを上げる姿勢をとることがあります。また、額の筋肉を使って眉を上げ、目を開けようとする場合もあります。
テレビを見るとき、離れた物を見るときなど、普段の様子を観察してください。いつも頭を傾けている、顔の向きを変えて見るといった動作も、診察で伝えたい情報です。
姿勢だけで眼瞼下垂とは判断できませんが、「本人が困っていないようだから」と受診を見送る根拠にもなりません。見えにくさを補っている可能性を考え、目の状態と合わせて確認します。
子どものまぶたが下がる原因は、生まれつきの筋肉の働きだけではありません。まぶたの腫れやできもの、目を動かす筋肉・神経の問題などが関係する場合もあります。生まれたときからあるのか、途中から変わったのかは重要な情報です。
診察では、まぶたに加えて、瞳孔〈どうこう〉の大きさや目の動きなども確認します。急にまぶたが下がった、物が二重に見える、強い頭痛がある場合は、予定の健診を待たず、速やかに医療機関へ相談してください。
先天性眼瞼下垂は、保護者の育て方や、まぶたを動かす練習が足りなかったために起こるものではありません。
子どもの眼瞼下垂で弱視に注意する理由
弱視〈じゃくし〉は、視力が育つ時期に十分な視覚情報が得られず、視力の発達が妨げられた状態です。眼瞼下垂では、まぶたが瞳孔を覆う程度だけでなく、ピントや目の向きも確認する必要があります。
視力が発達する時期に見え方が妨げられることがある
子どもの視力は、生まれてから物を見る経験を重ねて発達します。その時期にまぶたが瞳孔を大きく覆い、像が目に入りにくい状態が続くと、視力の発達を妨げることがあります。
このように、見るための刺激が遮られて起こる弱視を、形態覚遮断弱視〈けいたいかくしゃだんじゃくし〉といいます。眼鏡をかければその場で十分に見える状態になるとは限らず、原因への対応と視力を育てる治療が必要です。
見た目の左右差を整える時期と、視力を守るために対応すべき時期は、分けて考えることが大切です。
屈折異常や斜視が弱視に関係することもある
瞳孔が見えているからといって、弱視の心配がないとは言い切れません。遠視や乱視、左右の度数の差といった屈折異常〈くっせついじょう〉があると、片目または両目で鮮明な像を見られず、視力が育ちにくくなります。
また、左右の目の向きがずれる斜視〈しゃし〉がある場合、脳が片方の目の像を使いにくくなり、弱視につながることがあります。眼瞼下垂とこうした問題が一緒に存在する可能性もあります。
診察では、まぶたの位置だけで判断せず、視力、屈折の状態、目の向きを調べます。必要に応じて眼鏡などの治療を進めます。
赤ちゃんでも定期的な視機能評価が重要
「まだ視力表に答えられないから、検査はできない」と考える必要はありません。赤ちゃんでも、物への視線の向け方、左右それぞれの目の反応、屈折や目の位置などを、年齢に応じた方法で調べます。
ただし、一度の診察で将来まで問題がないと決まるわけではありません。成長とともに検査できる内容も変わるため、必要な間隔で繰り返し確認します。家庭で両目を開けて遊べていても、片目の見えにくさには気づきにくいことがあります。
弱視治療で目を覆う方法がありますが、覆う側や時間は医師が決めます。自己判断で片目を隠し続けることは避けてください。
様子見と手術は何を基準に判断する?
判断の中心は、視力の発達への影響、物を見る姿勢、まぶたを上げる力です。「何歳になったら全員手術」という一律の決め方はせず、お子さまの検査結果と経過をもとに選びます。
視力の発達への影響が小さければ経過観察になることがある
視線が十分に確保され、視力の発達や頭の姿勢に大きな問題がなければ、すぐに手術をせず経過をみることがあります。眼鏡が必要な場合は、装用しながら視力の伸びも確認します。
この「経過観察」は、何もせず待つことではありません。まぶたの位置、左右の視力、乱視などの変化を定期的に調べ、必要があれば治療方針を見直します。次の受診時期と、予定を早めて相談すべき変化を確認しておきましょう。
前回よりあごを上げることが増えた、目の向きが気になるなど、家庭での変化も判断材料になります。見た目が同じでも、視力の経過を確認する意味があります。
視線の遮り、あご上げ、弱視の懸念があれば早い対応を検討する
まぶたが瞳孔を覆って見ることを妨げている、あごを大きく上げないと見づらいといった場合は、早い時期の手術を検討します。また、弱視や乱視がある場合は、その原因と程度を調べ、眼鏡や弱視治療だけで対応できるのかも判断します。
大切なのは、眼瞼下垂のある子ども全員が弱視になるわけではない一方、外見の軽さだけで安心できるわけでもないことです。片目だけか両目か、視力の左右差、目の動きなどを合わせて評価します。
手術を待てるかどうかは、年齢だけでは決められません。ご家庭だけで判断せず、小児の視機能を評価できる眼科で相談してください。
手術時期と方法はまぶたを上げる力や全身状態で異なる
まぶたを上げる筋肉の働きがある程度残っていれば、その力を生かす手術を検討します。働きが乏しい場合は、額の筋肉の力でまぶたを持ち上げる前頭筋吊り上げ術〈ぜんとうきんつりあげじゅつ〉などが選択肢になります。
術式は下がり具合だけでなく、目を閉じる働きや目の表面の状態も踏まえて決めます。手術で目の開きが改善しても、もともとの筋肉の働きが正常になるわけではありません。
小さなお子さまでは麻酔方法や全身状態への配慮も必要です。対応できる年齢や麻酔、入院の必要性は施設ごとに異なるため、手術を受ける医療機関で説明を受けましょう。
子どもの眼瞼下垂を相談するときに準備したいこと
受診の目的は、手術をするかどうかをその場で決めることだけではありません。今の見え方を確認し、どのような経過観察や治療が必要かを知るためにも、気づいたことを整理しておきましょう。
出生時からの写真と変化、家族が気づいた動作をまとめる
いつから下がっていたか分かる写真、正面を見ている普段の写真があれば、診察時に見せてください。左右どちらが気になるか、時間帯による変化、あご上げや首の傾きも伝えましょう。無理に同じ姿勢をとらせて撮影する必要はありません。
これまでの健診や眼科検査の結果、使用している眼鏡、お薬手帳も役立ちます。家族に似たまぶたの状態がある場合や、目以外の病気について指摘されている場合も伝えてください。学校や園で気づかれた様子があれば共有すると、家庭以外の場面も含めて状況を把握しやすくなります。
弱視・斜視の評価とまぶたの治療を連携して考える
眼瞼下垂の手術と弱視の治療は、目的が異なります。手術はまぶたの位置を調整し、見える範囲を確保する治療です。一方、弱視には、眼鏡や医師が指示する遮閉〈しゃへい〉など、視力の発達を促す治療が必要になることがあります。
そのため、手術後に目が開くようになっても、弱視の検査や治療が終わるとは限りません。まぶたを診る医師と、小児の視力・斜視を診る医師の両方に継続して診てもらう場合もあります。
どの医療機関で何を確認するのか、次の受診はいつかを整理しておくと、治療を続けやすくなります。
成長後の見た目や追加治療の可能性も確認する
手術では、視力の発達を妨げないことと、目を安全に閉じられることを大切にします。まぶたを高くすればするほどよいわけではなく、閉じにくさや乾燥が起きないようバランスを考える必要があります。 術後には腫れ、内出血、傷あと、左右差が生じる可能性があり、感染や角膜の傷にも注意が必要です。
成長や時間の経過に伴う変化などにより、追加の調整や再手術を検討することもあります。 成長したお子さまには、見た目についての気持ちも聞きながら相談しましょう。視力を守る判断を優先しつつ、通園・通学、通院や家庭でのケアも含めて計画を立てます。
子どもの眼瞼下垂に関するよくある質問
Q
1. 赤ちゃんのまぶたが下がっていたらすぐ受診すべきですか?
A
気づいた段階で眼科に相談してください。全員が緊急手術になるわけではありませんが、視力への影響を確かめる必要があります。急に下がった場合や、目の動きがおかしい、瞳孔の大きさが違うなどの変化がある場合は、速やかな受診が必要です。
A
遺伝が関係する場合もありますが、すべてが遺伝するわけではありません。家族に同じ状態の方がいなくても起こります。家族歴だけで原因は判断できないため、まぶたの動きやほかの症状も含めて診察します。
A
必ず弱視になるわけではありません。ただし、まぶたによる視線の遮りに加え、乱視や左右の度数の差、斜視などが視力の発達に影響する場合があります。瞳孔が見えていることだけで判断せず、定期的な眼科検査を受けましょう。
Q
4. 子どもの眼瞼下垂手術は何歳で行いますか?
A
全員に共通する手術年齢はありません。視力の発達への影響があれば早期に検討し、影響が小さければ経過をみながら時期を相談します。筋肉の働き、全身状態、麻酔への対応なども含め、個別に判断します。
Q
5. 学校生活に支障がなくても定期検査は必要ですか?
A
医師から経過観察を指示されている場合は、生活上の困りごとがなくても受診を続けてください。両目で見ていると、片目の視力の問題に気づきにくいことがあります。成長に応じて視力や目の状態を確かめることが大切です。
子どもの眼瞼下垂は視力の発達を確かめて判断しましょう
眼形成領域のリードクリニックとして、
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日本全国に6院
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子どもの眼瞼下垂は、まぶたが下がっている程度だけで様子見や手術を決めるものではありません。瞳孔の遮られ方、視力、屈折、斜視、物を見る姿勢を確認し、経過観察でよいのか、早い対応が必要なのかを判断します。
当院では、眼形成領域を専門とする医師が、目の開きと形の両面から眼瞼下垂を診療しています。お子さまの受診を検討される際は、年齢やこれまでの検査・治療の状況をお伝えください。乳幼児のまぶたの下がりが気になる場合は、まず小児の視機能を評価できる眼科で確認することが大切です。まずはぜひご相談ください。
眼形成眼窩外科は国内の専門医が非常に少なく、診療体系が確立されていない分野です。私は鹿嶋友敬先生に師事し、これまで5,000件以上の手術を執刀してまいりました。国内外の学会で常に最新の知識をアップデートし、2021年には亀田総合病院で眼形成外来を設立するなど、一貫して専門医療の普及に尽力してきました。
この度、福岡の地で新たな一歩を踏み出します。九州の眼形成領域をリードし、地域の皆さまに親身に寄り添いながら、オーダーメイドな最善の医療を提供してまいります。